おおた社労士オフィス

社労士になる以前はどんなお仕事をされていたのですか？

大田：私は1988年に新卒で商社に入社しました。商社を選んだ理由は、海外を舞台に働きたかったからです。 大学時代に経験した中国での海外交流が楽しく、中国語を学ぶきっかけにもなりました。商社では希望通り海外赴任の機会を得られました。 約20年間、繊維事業部で営業を担当しましたが、その多くの時間を中国で過ごし、ビジネスや旅行でアジア各国にも渡りました。

では社労士との出会いは？

大田：営業部から人事部に異動となり、労務関係の業務を担当するようになったのが出会いのきっかけですね。

夢だった海外勤務を離れることに不満や不安はなかったのでしょうか。

大田：中国では結果的に人事や管理部門の仕事を担当することもありましたから、それほど戸惑いはなかったです。 海外勤務時代、多くの国の人々と接する中で、ビジネス……いやビジネス以外でも、人の「気持ち」の大切さを学びました。 それは国籍やどこの国であるかは関係なく、同じであると思っています。 人事部に異動して仕事は変わりましたが、多くの社員とやりとりをするという意味では大切なことは同じ。 もともと私は人と話をするのが好きでしたから、前向きに取り組んでいましたよ。

それで社労士の資格も取得しようと思った。

大田：はい。私のモットーの一つは「自分のプライドは努力し続ける自分でいること」。 せっかくなので資格も取ってみようと勉強を始めました。 やりだしたらけっこう大変だとわかったのですが（笑）、「逃げない」のもまたモットー。 大学受験並みに頑張って、なんとか合格することができました。

人事の仕事はどのような点にやりがいを感じましたか？

大田：多くの社員と面接をしましたが、話し終わった後に悩みが解決できたり、やる気を出してもらって顔つきが変わったり、その後の行動が変わったりするのを見るとうれしかったですね。 人は気持ちで行動が大きく変わります。気持ちを前向きにできれば、人は成長するんです。

仕事を楽しく感じられるようになりそうです。

大田：ええ。仕事は嫌々やってもいいことはありませんからね。会社は人の集合体ですから、人の成長が会社の成長につながる。そんな結果が出たときもやりがいを感じました。

面接ではどんなことを心がけていたのですか？

大田：相手が年上でも年下でも、フラットに話を聞く姿勢です。 何をやろうとしても、こちらが上から目線である限りうまくはいきません。 私はいい意味で立場の上下を気にせず、フラットに付き合うのが好きなタイプなのがよかったのかも。 「人に対して、敬意を払う」もモットーですから。

それは社労士としても長所のように感じます。

他の社労士とは異なる大田さんの強みや特長とはありますか？

大田：いろいろな会社と付き合ってきましたし、私自身、キャリアの中で子会社の経営を経験し、厳しい判断を迫られたこともあります。 社労士はたくさんいますが、管理職や会社経営の経験を持つ人は少ないでしょう。人事はもちろんですが、会社の経営を優先するアドバイスができることは、社労士として「引き出し」の多さにつながっていると思います。

「引き出し」の例を教えていただけますか？

大田：たとえば判断基準の多様性。同じ会社にずっといると判断がその会社の価値観のみでおこなわれがちですからね。 あとは運用のアイデア。良いルールがあっても、運用の問題で活かされていないケースがあります。 経営層には会社の規模が大きくなるに従って必要になってくること、あるいは大きくするために必要なことなどもアドバイスできると思います。

豊富な経験が活きているんですね。

大田：私が独立したのは、人の気持ちに寄り添い、活気づけることで会社の発展と社会に対して貢献したかったから。 人事評価など会社の制度の作り方や運用などで何かうまくいかないことがあれば手助けしたいですし、人事以外でも気づいたことがあればアドバイスしたいです。 まだまだ私も学ぶことが多々ありますが、全力で貢献できるよう努力していきたいので、何かありましたらお気軽にご相談ください。